鉄部塗装に必要な知識とは?サビ止め塗装の効果と手順を解説
2023/12/22
鉄部塗装についての正しい知識を持つことは、建造物や構造物の寿命を延ばすためにも重要です。特に、鉄部にはサビが発生しやすく、その防止策としてサビ止め塗装が行われます。本記事では、鉄部塗装に必要な知識や、サビ止め塗装の効果的な手順について解説します。
目次
鉄部塗装の必要性とは?
リフォームというと、どうしても見た目に注目してしまいますが、外観だけではなく“中身”も大切です。建物の耐久性やメンテナンス性を考えると、鉄部塗装はとても重要な部分となります。 鉄部は、日々の風雨や紫外線などの影響を受け、さまざまなダメージを受けます。塗装をしない場合、錆びが進行して次第に鉄自体が腐食してしまいます。そのため、建物全体の安全性を確保するためにも、定期的な鉄部塗装が必要になります。 また、鉄部塗装にはそれだけではなく美観効果があります。建物全体の雰囲気やイメージを左右するため、外壁や屋根の塗装と同様に、慎重な色選びが求められます。お客様が望むイメージに合わせた塗装を行うことで、建物の外観維持ができます。 以上のように、鉄部塗装はリフォームにおいて欠かせない要素の一つです。錆びや腐食を防ぎ、建物全体の安全性を確保し、美しい外観を維持するために、定期的なメンテナンスが求められます。
サビの原因と種類
リフォーム工事を依頼する際に、お家の中にサビが見つかることがあります。サビは、金属が酸素と水分と反応することで発生する現象であり、放置すると建物の損傷につながるため、早期の対処が必要です。 サビの原因は、まずは湿気です。建物の内部には、人の呼吸や調理などで発生する湿気が蓄積されていきます。そして、建物に隙間があると外気中の湿気が入り込み、金属部分に付着することでサビの原因となります。また、水回りの設備に蓄積する水滴もサビの原因の一つです。 サビには種類があり、表面に現れる茶色や赤褐色のサビが代表的です。このサビは、酸化鉄が金属表面に形成されるもので、放置すると金属部分が腐食し、穴が開いてしまうことがあります。一方、緑色のサビは銅成分が反応したもので、水回りの設備でよく見かけます。 サビが発生した場合は、早期の対処が必要です。劣化してしまった金属部分を交換したり、サビを落とした上で防錆対策を施したりすることで、建物の耐久性を保ち、快適な生活環境を維持することができます。リフォーム工事を依頼する際には、プロの施工業者に相談することで、適切な対処方法を選択できます。
サビ止め塗装の効果とメリット
リフォーム業界において、新しい技術や施工方法が生まれることはよくありますが、その中でもサビ止め塗装は注目すべきものです。サビ止め塗装とは、防錆効果のある塗装で、長い間美観を保ちながら、鉄部品を保護する効果があります。 このサビ止め塗装の効果は、汚れや塗装の剥落を防止する効果があるため、建物や設備などの耐久性を向上させます。また、サビ止め塗装は、定期的な塗り替えの必要性を減らし、メンテナンスの負担を軽減するメリットがあります。そのため、コストや手間を削減する良い方法と言えます。 さらに、サビ止め塗装には色々な色味があり、建物や設備などに合った色を選ぶことができます。また、耐火性や耐候性、汚染物質対策など、用途に合わせた性能を持った塗料もあります。そのため、建物や設備の質感やデザイン性もアップすることができます。 このように、サビ止め塗装は様々なメリットがあるため、建物や設備の改修や修繕工事において、有力な選択肢と言えるでしょう。ただし、施工には専門知識と技術が必要となるため、信頼できる業者の選択が重要になります。
鉄部塗装の手順
リフォームで扱われる鉄部塗装には、以下のような手順があります。 まずはじめに、塗装する鉄部の表面を綺麗に清掃します。古い塗膜や油汚れ、さびなどを取り除きます。その後、表面をサンドペーパー等で軽く研磨し、塗料が密着しやすい状態に整えます。 次に、下地処理を行います。鉄部には、さびを防止するために錆止め塗料を塗布する必要があります。錆止め塗料が十分に乾燥したら、上塗りの塗料を塗布します。 塗料は複数回塗ることが一般的ですが、上塗りの際には前回塗った塗料の表面が完全に乾燥してから行います。また、塗料を塗布する際には、塗料の乾燥時間や密着性を考慮し、環境温度や湿度を調整する必要があります。 最後に、仕上げとして表面にグロスやマットなどの仕上げ塗料を塗布して、美しい仕上がりにします。 これらの手順を適切に行えば、リフォームにおける鉄部塗装は、美しさだけでなく、耐久性にも優れたものとなります。
塗料選びのポイント
リフォームをする際には、塗料選びはとても重要です。塗料の種類によって、外壁や木材などの素材に対する効果が異なります。まずは、施工部位に合わせた塗料を選ぶことがポイントです。外壁なら耐久性や防水性に優れた塗料が、床やキッチンなら耐摩耗性に優れた塗料がおすすめです。塗料の種類は、有機溶剤系、水性、自然素材系、無機系などがありますが、それぞれ特長があります。有機溶剤系は塗り心地がよく、耐候性に優れますが、揮発性有機化合物(VOCs)が含まれ、環境に与える影響が懸念されます。一方、水性はVOCsが少なく、環境に優しい塗料ですが、耐久性が劣る場合があります。自然素材系は安全性が高く、天然素材であるため、環境にも優しいですが、耐久性に限界があります。無機系は耐久性に優れ、塗膜が硬いため傷がつきにくいですが、塗りにくく、高価格なのがネックです。これらのポイントを踏まえ、リフォームの目的や予算に応じて、最適な塗料を選びましょう。